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VPP構築実証事業に参画/三菱地所他

 三菱地所(株)等6社(※1)は、分散型エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント(VPP)構築に向けた経済産業省資源エネルギー庁補助事業「VPP構築実証事業」に取り組む。

 「VPP」は、自治体や企業などが保有している発電設備、蓄電池、電気自動車など、地域に分散して存在するエネルギーリソースを、IoT技術で遠隔制御・集約することで、一つの発電所のように機能させる技術。同補助事業はVPP構築に向けた実証事業等の実施者に対し、補助金を交付するもの。

 三菱地所ら5社(※2)はこれまでも、電気自動車の蓄電池を活用し、蓄電池を電力系統に接続して充放電する技術(V2G)の構築に向け共同で実証プロジェクトに取り組んでおり、今回のVPP構築実証事業は、その取り組みを拡張して行なう。

 これまでは、三菱地所が所有する仙台ロイヤルパークホテルの地下駐車場など複数箇所に充放電スタンドや電気自動車を設置。それらを遠隔で同時に制御し、電力需給バランスの調整機能として求められる動作の正確性を検証してきた。VPP構築に向け、需要家のエネルギーリソースを制御するVPPリソースアグリゲーター役となるエフィシエント(株)と連携。日射量の多い昼間など再生エネルギーの発電量が多くなる時間帯には電気自動車の蓄電池に充電し、夕方など電力需要が伸びる時間帯には蓄電池から放電するなど、リソースを束ねて制御し、電力需給バランスの調整機能として電気自動車の蓄電池を活用する可能性を検証する。

(※1)三菱地所、日産自動車(株)、三井物産(株)、リコージャパン(株)、エフィシエント、東北電力(株)

(※2)※1からエフィシエントを抜いた5社


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