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シングルライフに理想的な25平方メートルプラン

プロトタイプとして「家事動線スッキリプラン」「プライベート空間重視プラン」を作成

 日鉄興和不動産(株)が運営するシングルライフのための暮らし・住まいの研究所「+ONE LIFE LAB(プラスワンライフラボ)」は18日、シングルライフに理想的な25平方メートルプランを発表した。

 同ラボでは、近年の実需向け30平方メートル未満住戸へのニーズの高まりを受け、2020年春より「暮らせる25平方メートル理想の間取り調査研究」を始動した。東京23区内では19年の1年間に500戸を超える25平方メートル住戸が供給されおり、全住戸の間取りを分析した結果、1R、1K、1DKの計8パターンに分類できることが判明。そこで同ラボでは、単身世帯および単身生活の経験のある社員に、分析結果に基づく8つの25平方メートルプランを提示し、各プランを特徴づける5つの特化ポイントを抽出した上でアンケート調査を実施。その回答結果について複数のグループに別れてディスカッションする形で調査を進めた。

 プランは、(1)[1K(収納充実)]、(2)[1K(洗濯機洗面室内)]、(3)[1K(共用収納)]、(4)[1R(収納充実)]、(5)[1R(トイレ独立)]、(6)[1R(洗濯機洗面室内)]、(7)[1DK(横組み)]、(8)[1DK(縦組み)]。最も評価されたのはプラン(2)[1K(洗濯機洗面室内)]だったが、住みたい間取り1位はプラン(8)[1DK(縦組み)]に。プラン(2)の特化ポイントである「洗濯機洗面室内」「トイレ独立」以上に、「ダイニングと洋室が縦割りで分かれている=1LDKのように使える」ことを重視する人が多いという結果となった。

 この結果を受け、同ラボではプロトタイプを作成。脱衣から洗濯、乾燥まで洗面室内で完結できる(2)[1K(洗濯機洗面室内)]をべ―スにした、キッチンと居室が扉で仕切られ料理もしやすい「家事動線スッキリプラン」、(8)[1DK(縦組み)]をベースに寝室をダイニングを引き戸で分けた「プライベート空間重視プラン」の2プランを設定。今後は、さらなるブラッシュアップし、「暮らせる25平方メートル理想の間取り」として商品化を目指していく。


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