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千葉市にマルチテナント型物流施設/プロロジス

写真右が「プロロジスパーク千葉2」。写真左は19年10月竣工の「プロロジスパーク千葉1」

 プロロジスは25日、「プロロジスパーク千葉2」(千葉市稲毛区)の竣工式を挙行。内部を公開した。

 千葉湾岸エリアからは約6km、東関東自動車道「千葉北IC」から約3km、京葉道路「穴川IC」から約4km。国道16号線と東関東自動車道の結節地点に立地する。千葉市および隣接市内には複数の住宅集積地があり、JR「稲毛」駅、「西千葉」駅、「四街道」駅から発着するバス路線網も充実しているなど、就労者獲得にも有利な地。

 敷地面積は3万176.41平方メートル、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上4階建て、延床面積は6万8,207.05平方メートル。2019年10月に竣工した「プロロジスパーク千葉1」に隣接して開発した。
 シングルランプウェイながら3階までの各階に45フィートコンテナセミトレーラーがアクセス可能な仕様を採用。柱スパンは11m、梁下有効高さは5.5m。3・4階は、荷物用エレベーターと垂直搬送機を備えたメゾネット型で、4階では一番高いところで有効高さは6.9mを確保した。
 施設内には、フクビ化学工業(株)と共同開発した物流施設・倉庫用の樹脂製フォークガードを採用・設置した。フォークリフトの車体・ツメから壁などを保護するもので、一般流通している鋼鉄製のフォークガードに比べて、安価で軽量、加工しやすいというメリットがあるという。

 施設内で就労する人向けの施設として、無料Wi-Fiや有線放送を備えたカフェテリアスペース、高機能自動販売機コーナー、隣接する「プロロジスパーク千葉1」の厨房で作成した弁当類を販売するパントリーコーナーを整備。カフェテリアの一部には、集中したい作業時や一人での休憩に適した仕切り壁付きはのスペースや、入居企業が採用面接や会議などに使用できる会議室も設置している。

 入居企業3社が決定しており、契約率は100%。隣接する「プロロジスパーク千葉1」も満床稼働しているという。

 なお同日、同社と千葉市は、「プロロジスパーク千葉1」「プロロジスパーク千葉2」について、「災害時等における施設の提供協力に関する協定」を締結。災害発生時には、同社は車中泊避難所として駐車場を提供するほか、トイレ等の設備を提供する。

カフェテリア。集中作業や単独での休憩に適した仕切り壁付きのスペースも用意
テープカットの様子。左から5番目が代表取締役社長の山田御酒氏


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