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リバブル、自社保有賃貸に検温機能付き顔認証

マスクをしていても検温、顔認証ができる

 東急リバブル(株)完全子会社のリバブルアセットマネジメント(株)は、同社が開発・保有する賃貸マンション「リバーレ」シリーズのエントランスロックに、検温機能付き顔認証システムの導入を開始した。18日、導入初弾物件の「リバーレ浅草ウエスト」(東京都台東区、総戸数84戸、2016年竣工)でプレス向け説明会を開いた。

 「リバーレ」シリーズでは、スマートフォンによる家電操作などIoT設備の導入を進めており、その一環。同システムは(株)ライナフが開発。入居者がモニターに顔を近づけると、入居者があらかじめスマホアプリに登録した顔写真データと照合し、エントランスのロックを解錠する。マスクやサングラスをしていてもAIが判別する。これに加えて検温機能を付与。顔データの読み取りと同時に、誤差プラスマイナス0.2度の精度で検温して表示する。また、そのデータは入居者のスマートフォンに送信、日常の健康管理をより便利にする。検温機能は入居者以外でも使えるため、宅配事業者等が発熱していた場合にも対応できる。導入費は60万円から。

 「賃料への反映はせず、より利便性を高めることで満足度をアップさせ、退去防止につなげる」(リバブルアセットマネジメントプロジェクトマネージャー・末次俊介氏)。

 同社では、初弾の「浅草ウエスト」を皮切りに、残りの既存12物件と新規開発物件への採用を積極的に進めていく。すでに2021年4月に竣工予定の「リバーレ芝公園」(東京都港区、総戸数29戸)での採用が決まっている。


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