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入居者交え、学生レジデンスの今後を議論/東急不他

ワークショップの模様

 東急不動産(株)は23日、学生レジデンス「CAMPUS VILLAGE(キャンパスヴィレッジ)」において、ニューノーマル時代の学生レジデンスを考える「Next CAMPUS VILLAGE」プロジェクトを発足したと発表した。

 コロナ禍でも学生に安全で快適な生活を送ってもらい、保護者にも安心してもらえるように、施設のハードだけでなく、サービスや仕組み等を開発する取り組み。同社と運営する(株)学生情報センター、入居する学生の3者が協力して行なう。

 その第1弾として、11月26日に「渋谷ソラスタ」(東京都渋谷区)でワークショップを開催。事前に実施した入居者アンケートによると、約7割が生活に満足していたものの、コロナ禍が引き起こした弊害として「友達ができない」「人と知り合う機会がない」等のコミュニケーションへの不満が多く挙がった。
 それを踏まえワークショップでは、ウィズコロナ時代に求められるサービスを考えるというテーマのもと、2社の関係者が集まり、これからのキャンパスヴィレッジの進化や、学生のための新サービス等についてアイディアを創発するグループワークを実施。入居する学生たちもオンラインで参加し、実際にコロナ禍を過ごすリアルな声も交えて意見交換も行なった。

 検討されたアイディアは、施設内のコロナ対策として、テーブルにパーテーション、食堂入口に検温器を設置する他、来年開業の新築物件では共用部に防臭・抗菌・抗ウイルス効果のあるコーティングの施工等が挙がった。また、入居者のオンライン・リアルでの交流促進として、物件を越えてオンラインで集まるイベントや、食を通じて交流を深めるイベントの開催等のアイディアも挙がった。

 入居者からは、「学生レジデンスごとの特徴に合わせたコミュニティも検討してほしい」「自分の居住地と、遠方の友達をつなげるなど交流の輪をもっと広げていけるとよい」等の声が聞かれた。


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