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単身男性の理想の間取りは「55平方メートル・2LDK」

 日鉄興和不動産(株)が運営するシングルライフのための暮らし・住まいの研究所「+ONE LIFE LAB(プラスワンライフラボ)」は24日、「単身男性の実需向け黄金の間取り」の調査研究の結果を発表した。

 同ラボでは、これまで30~40歳代の単身女性のニーズや意見を反映した間取りを開発、商品化につなげてきた。一方で、単身男性については調査が進んでおらず、今後、単身者向けマンションの事業領域を拡大していく上で、単身男性が重要なターゲットであることから調査に着手することにした。

 調査では、過去のWeb調査、購入者データ等から単身男性の志向性を把握。それを基に間取りに求められる要素を抽出した。その後、独身男性を中心とする社内アンケートとグループインタビューを実施。東京23区での持ち家比率が最も高い40歳代の単身男性をターゲットとして調査した。

 その結果、希望の間取り1位は「55平方メートル・2LDK」となり、単身であっても広さを求める傾向が強いことが分かった。間取りの選択理由も「将来に向けた備え」や「趣味部屋・書斎用」を挙げる人が多く、生活に必要な面積プラスアルファの広さを求める傾向があった。

 その他は、「収納」について、現住居に不満で収納を挙げる人が多く、「空間」については、LDと一体ではなく独立した洋室の人気が高い傾向となった。「設備」については、キッチンや浴槽への要望が高かった。

 これらの要素から「独身男性の理想の間取り」の条件を定義。50平方メートル・2LDKで、リビング・ダイニングの広さは8~10畳。仕事・プライベート用の洋服がしまえる収納量で、趣味のスノーボード等の大物が収納できる納戸の人気が高く、さらに洋室はリビング・ダイニングとの一体利用も可能なウォールドアであることが望ましいとした。

 なお、上記プランはすでに“単身男性向け黄金間取り”として開発中のマンション「リビオ東中野ヒルトップ」(東京都中野区、総戸数136戸)で商品化している。同物件はJR中央線・総武線、都営大江戸線「東中野」駅徒歩3分。敷地面積2,685.36平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造地上19階建て、間取りは1R~3LDK。2022年1月下旬の竣工、同年4月上旬の引き渡しを予定している。 

「リビオ東中野ヒルトップ」で採用した単身男性向け黄金間取り


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