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歴史的建築物改修で優秀建築賞/スターツCAM

「弘前れんが倉庫美術館」外観

 スターツCAM(株)が築100年の倉庫を改修した「弘前れんが倉庫美術館」が、(一財)日本建築防災協会主催の「令和2年度耐震改修建築・貢献者表彰」において「耐震改修優秀建築賞」を受賞した。

 「弘前市吉野町緑地周辺整備等PFI事業」において、国内で初めてシードル(リンゴの発泡酒)が大々的に生産された「吉野町煉瓦倉庫」(青森県弘前市)を、芸術文化施設として改修・整備したもの。改修にあたって、既存の部材を極力残し、外観・内観を保全した。建物の美観を損なわずに設計・施工を行なった取り組みが認められての受賞となった。

 また同社は、新たな免震工法「ジャッキアップレス免震レトロフィット」工法を開発(特許出願中)し、国の登録有形文化財「岡崎信用金庫資料館」(愛知県岡崎市)に採用したと発表。

 同資料館は、築103年のレンガ造りで、歴史的価値の高い建築物。建物をジャッキアップしない工法で、上部の建物と基礎の間を切断して免震化する。同工法を採用することで約40%のコストカットを実現し、震度7の地震の際も、レンガの落下を含めた建物の損傷を防ぐことが可能。
 地上2階一部3階建て、2020年12月に竣工済み。

「岡崎信用金庫資料館」外観


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