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Park-PFIで渋谷区の公園を整備/東急

地域のにぎわい拠点として整備された「渋谷区北谷公園」。奥はBLUE BOTTLE COFFEEが出店する2階建ての施設
テープカットの模様。左から、東急取締役社長の髙橋和夫氏、渋谷区長の長谷部 健氏、神南宇田川町会長の杉本一二氏

 東急(株)を代表企業とし、(株)CRAZY AD、(株)日建設計から構成される「しぶきたパートナーズ」は1日、渋谷区初のPark-PFI制度を活用した「渋谷区立北谷公園」を開園した。

 JR「渋谷」駅より徒歩7分に立地する広さ960平方メートルの公園で、自転車やバイクの駐輪、短時間の休憩等に利用されていた。地域のにぎわい創出および活性化の拠点として、より多くの人に利用されることを目的に、植栽やベンチ、飲食店が入居する建物(延床面積約295平方メートル、鉄骨造地上2階建て)、屋根付き広場等を整備した。

 新設した建物には「BLUE BOTTLE COFFEE」が出店し、28日に開業する予定。建物横の屋根付き広場では、神南・宇田川エリアに関連する企業等と連携したマルシェや、地域の祭りである「北谷稲荷秋季例大祭」と連携した取り組みなど、エリア価値の向上および地域活性化につながるイベントを多数開催していく。

 しぶきたパートナーズでは、植栽や公園施設の維持管理に加え、情報発信やイベント企画・誘致など公共空間運営を含めたトータルマネジメントを実施していく。

 開園式典で挨拶した東急取締役社長の髙橋和夫氏は、「渋谷というまちには、色々な顔があって良いと思っている。地域の商店会や企業、来園者が交流を図る地域活性化の拠点となるよう、しっかり運営していきたい」などと語った。

 Park-PFI制度は、2017年の都市公園法改正により創設。飲食店や売店など公園利用者の利便性向上に資する施設の設置と、同施設の収益を活用して周辺園路、広場等を一体的に整備・改修する事業者を選定している。

施設の開業に先立ち、BLUE BOTTLE COFFEEのトラックを公園内に設置。エスプレッソドリンクを提供する


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