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「平井」駅前の再開発着工/野村不・阪急阪神不

建物完成予想図

 野村不動産(株)と阪急阪神不動産(株)は5日、両社が組合員(住宅分譲者)として参画する「平井五丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」(東京都江戸川区)の起工式が3月31日に行なわれたと発表した。着工は同月23日。

 同事業は、JR総武線「平井」駅北口駅前広場に面した(徒歩2分)、約0.7haの再開発。2014年12月に準備組合が設立。 17年9月都市計画決定、 18年11月再開発組合の設立認可、20年3月に権利変換計画認可を経て、新築工事の着工となった。

 計画地は、繁華性が高く、にぎわいのあるまち並みである一方、 早くから商業が発展してきたことからまとまったオープンスペースがなく、 細街路に面した建物が老朽化しているなど、 災害時における消防救助活動が困難という課題を抱えていた。そこで、再開発により北西側に広場を設け、 大規模災害時にも対応できる防災設備の設置や、 防災性能の向上を図る。

 高さ110m、地上29階建ての複合施設を建設する。建築面積は約2,300平方メートル、延床面積は約4万4,000平方メートル。1・2階は商業施設、3階に子育て支援施設(認可保育園)、 5階以上に約370戸の住戸を配置する。特定緊急輸送道路に面して防災広場を設け、 災害時の防災拠点となるかまどベンチやマンホールトイレ、 ソーラー街灯、防災井戸等を整備。 建物内には一時避難場所、防災備蓄倉庫を整備するとともに、 地区内の消防団と連携し、地域の防災性の向上を図る。

 住宅は、免震構造、トリプルセキュリティを採用。一部を除き、長期優良住宅の認定を取得する。住宅共用部には、ライブラリーラウンジや個別ワークスペース等を導入。分譲戸数は約270戸(地権者住戸除く) でファミリータイプ(3LDK)の住戸が中心。22年度中に販売開始を予定している。竣工は24年度内の予定。


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