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内神田の建て替えプロジェクトに着手/三菱地所

「(仮称)内神田一丁目計画」イメージ

 三菱地所(株)15日、地権者とともに建て替えの検討を進めてきた「(仮称)内神田一丁目計画」(東京都千代田区)について、既存建物の解体工事に着手したと発表した。

 同事業は、敷地面積約5,100平方メートル、延床面積約8万4,500平方メートル、鉄骨造(地上部)鉄骨鉄筋コンクリート造(地下部)地上26階地下3階建てのオフィスビルを新築するとともに、日本橋川に人道橋を架橋し、神田・大手町エリアの回遊性向上を目指して約1,000平方メートルの広場を整備するプロジェクト。また、内神田エリアの無電柱化等により大手町・丸の内・有楽町エリアを南北に貫く「仲通り」機能を神田エリアに延伸する。 

 同敷地の南側(日本橋川)には、かつて鎌倉河岸が存在していたことなどから、同事業では「荷上場」の機能を復元すべく、防災船着場を整備。大手町エリアの医療施設をはじめ、さまざまな人・物資・情報の連携をすることにより、地域防災性の向上を図る。また、平時には建物内の観光案内所と連携し舟運サービスを展開する予定。

 新築建物の低層部では、ビジネスサポート機能を有するオフィススペースの整備に加え、イベントやセミナーを実施する交流サロンを整備。アグリ・フード分野のビジネス・産業支援施設を整備し「食」や「農」に関する分野の企業活動支援および企業交流促進のためのビジネス・産業支援施設を整備。同分野における先進的企業等の集積を図り、企業間連携によるイノベーションを加速させ、東京の国際競争力を強化していく。

 2022年5月に新築工事に着手し、25年に竣工する予定。 


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