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地所レジ、京都で病院リノベした有料老人ホーム

リノベーション後の外観

 三菱地所レジデンス(株)は20日、住宅型有料老人ホーム「京都市中京区西ノ京塚本町計画」を4月1日に着工したと発表した。

 同物件は、JR山陰本線「円町」駅徒歩8分に立地する、元病院(入院病棟)を有料老人ホームにリノベーション(コンバージョン)するもの。建設地は病院や医療施設が集積するエリアのため、病院との親和性の高い有料老人ホームを計画したが、病院と有料老人ホームは動線やレイアウトが似通っており、建物も築10年であったため、既存建物を生かすべく、リノベーションで事業化することとした。病院から有料老人ホームへのリノベーションは、同社では初めての試み。

 敷地面積は、約1,960平方メートル。建物は地上4階建て、延床面積約3,865平方メートル。居室数は80室(約18~34平方メートル)。各居室をHOME、共用部をTOWNと考え、共用部を小さなまちと捉えてさまざまな暮らしのシーンの展開を想定した「HOME×TOWN」をリノベーションコンセプトとした。

 病院時代の特長を生かし、各階ともスタッフルームを建物の中心とし、その周りに居室を配置することで、すぐにスタッフが駆け付けられるようにする。3階4階の狭い空間でしかなかった食事スペースを廃し、1階に厨房と広いダイニングを設置。2~4階のスタッフルームに隣接してコミュニティの場となる談話コーナーを設ける。

 介護付有料老人ホームを数多く手掛ける(株)ケア21に運営を委託。同社の有料老人ホームブランド「プレザングラン」として2022年4月開業((仮称)プレザングラン京都円町)する予定。

 三菱地所レジデンスは現在、有料老人ホーム事業を拡大しており、これまで首都圏で18物件を手掛けてきた。関西圏でも1物件を開業。今回の物件のほか3物件の開発用地を取得済み。

談話コーナーの改修イメージ
ダイニングの改修イメージ


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