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大和ハ、木造・RC造の混構造で最高級商品

「Wood Residence MARE-希-」外観イメージ
混構造と折り上げ天井等との組み合わせで天井高最大4.1mを可能に

 大和ハウス工業(株)は27日、同社最高級の戸建住宅新商品「Wood Residence MARE-希-(マレ)」を発表した。

 同商品は、今後新築住宅市場の縮小が見込まれること、これまで同社がリリースしてきた高価格帯商品が好調であること、富裕層世帯数の増加などを踏まえ、開発したもの。混構造の採用や専門デザイナーによる対応などにより従来商品に比べ自由度の高い空間設計を可能とする。

 空間設計の自由度の高い木造と、傾斜地・高低差のある土地でも建築しやすい鉄筋コンクリート造を組み合わせることにより、天井高最大3.5m(折り上げ天井等との組み合わせで4.1m)、最大開口9m等を実現した。地下室や3階建てなどにも対応。特に都市部においては、限られた土地を有効活用するため、容積率に算入されない地下ガレージや地下室を提案することで、シアタールームやフィットネスルーム、音楽スタジオなどの趣味の空間やワインの貯蔵庫、収納スペースなどさまざまな活用を提案する。なお、木造と鉄筋コンクリート造の混構造の住宅商品は大手住宅メーカーでは初。

 建材には国産ヒノキの構造用集成材を採用。外壁の仕上げ材についても防耐火認定を新たに取得。規制の厳しい都市部においても、外壁に化粧木板や天然石をはじめ、大判タイルや陶板外壁など、上質な素材の提案を可能とした。

 同商品発売を機に、経験知の高いトップデザイナー7人を集結させたチーム「ZIZAI Design Office(ジザイ デザイン オフィス)Tokyo/Osaka」を発足。事業所に問い合わせのあった顧客に対し、初期対応から同チームのスタッフが付き、要望に合わせて設計する体制を築いた。

 建物価格は坪当たり165万円~。年間販売目標は50棟。ターゲットは首都圏・関西圏の世帯年収2,000万円以上の富裕層。29日にグランドオープンする住宅展示場「DaiwaHouse 駒沢展示場2」にモデルハウス(延床面積87坪強、2階建て)をオープンするほか、オンラインでバーチャルモデルハウスを設置する予定。モデルハウスの坪単価は建物のみで200万円(家具等も含め300万円)。

 同社取締役常務執行役員住宅事業本部長 の大友浩嗣氏は「ジザイ デザイン オフィスの発足により、当商品以外の富裕層の要望にも応え、建物価格数億円の超高級住宅市場を開拓していく」と述べた。


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