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第61次日本南極地域観測隊隊員が成果報告/ミサワH

「基本観測棟の放球デッキ」(写真提供:第61次日本南極地域観測隊・鈴木 聡氏)
「移動ユニット」(写真提供:第61次日本南極地域観測隊・鈴木 聡氏)

 ミサワホーム(株)、(株)ミサワホーム総合研究所は27日、第61次日本南極地域観測隊(2019年11月~21年2月)に参加していたミサワホーム総合研究所社員の帰国報告会を開催した。

 南極昭和基地に求められる性能は工業化住宅が追求する性能であるとして、1968年の第10居住棟以来、累計約36棟(延床面積約5,900平方メートル)を建設してきた。第17次より設営系隊員(建築担当)を派遣し、「管理棟」や「第1・第2居住棟」「自然エネルギー棟」などの建設に携わってきた。

 第61次日本南極地域観測隊には、鈴木 聡氏が参加し、築年数が経過していた気象棟の解体工事、基本観測棟の放球デッキの建設などを行なった。JAXA、国立極地研究所との共同研究「南極移動基地ユニット」の実証実験にも携わり、当初の予定通り、昭和基地でのユニット連結作業や各種機器類の設置・検証に加え、南極内陸部への移動準備を完了した。鈴木氏は「そりにのった状態の2つのユニットを、ずれないように同じ寸法で設置することが一番苦労した。外気温が氷点下でもユニット内は半袖で過ごせるほど快適だった」と話した。

 ミサワホームは、すでに第62次日本南極地域観測隊にも隊員を1人派遣している。


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