大日本印刷（株）（DNP）、日産自動車（株）、（株）ゼンリン、ソフトバンク（株）、（株）クワハラの5社は25日、車での移動中にWeb会議ができる「移動会議室」の実証実験を実施すると発表した。
東京23区と横浜市内等の一部地域内で、実施期間は6月28日～9月24日（8月9日～13日を除く）の約3ヵ月間。「移動時間を有意義に活かす」をコンセプトに、高級ミニバンの後部座席をWeb会議が行なえる環境に整え、移動しながらの打ち合わせやプレゼンテーションなどがより効果的に実施できるよう検証していく。
車両は、日産のミニバン「エルグランドVIP 2列シート」を採用し、会議室に必要な機能として、後部座席の前面に大画面（32インチ）のディスプレイを搭載。通信回線は、ソフトバンクが提供する5Gを含むネットワークを利用する。前席に会話の内容が漏れないよう、前席と後部座席の間には遮音壁も装備する。運行サービスはクワハラが提供する。
DNPは、運転手と連絡がとれる専用のコミュニケーションツールを提供。会議終了前に目的地に到着した場合は、同ツールを用いて、駐停車可能な場所に車両を停めて会議が終了するまで「移動会議室」を利用することもできる。また、同ツール上では、ゼンリンが提供する地図情報サービスにより現在の走行位置を確認することも可能。
