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三井不、オフィスビルで顔認証技術の活用を推進

複合機使用時の顔認証の様子
無人セルフレジ

 三井不動産(株)は25日、パナソニック システムソリューションズ ジャパン(株)と協働で、同社社員を対象に、顔認証による「複合機の個人認証」と「無人セルフレジ決済」の実証実験を実施していると発表した。

 同社は、オフィスワーカーの利便性・生産性、施設セキュリティ、管理運営の付加価値向上などを目的としたICT技術の活用を推進している。顔認証技術の活用については、2020年4月よりオフィスビル「日本橋室町三井タワー」(東京都中央区)で「顔認証入退セキュリティ&オフィス可視化システム」を運用しており、21年3月より「複合機の個人認証」と「無人セルフレジ決済」へ同技術の活用範囲を拡大した。

 「複合機の個人認証」は、同ビル11階の執務室フロアに設置されている複合機の一部と顔認証機を連携させ、従来の認証用の個人ICカードを使わず個人認証を行なう。実証期間は6月末まで。
 「無人セルフレジ決済」については、同ビル12階のカフェ内で、既設のセルフレジと顔認証技術を活用した決済端末を設置。これにより、手ぶらでの決済が可能となり、現運用の電子マネー決済と比べ決済操作における所要時間の短縮を目指す。併せて、タッチレス操作パネルで本人確認を行なうことで、非接触かつセキュアな決済方法も検証している。実証期間は5月末まで。

 なお、同社では、22年8月末竣工予定の「東京ミッドタウン八重洲」(東京都中央区)では、顔認証をはじめとする最先端技術の導入により「完全タッチレスオフィス」を実現する計画。


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