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西麻布にシニアレジの旗艦物件/三井不レジ

「(仮称)パークウェルステイト西麻布計画」外観イメージ
1階のロビーラウンジ。奥に見えるのはプライベートガーデン

 三井不動産レジデンシャル(株)は7日、シニアレジデンス「(仮称)パークウェルステイト西麻布計画」(東京都港区、居室数421室)を5月31日に着工したと発表した。

 同社が展開するシニア向けのサービスレジデンスブランド「パークウェルステイト」のフラッグシップ物件という位置付け。居室数は、都心6区(港区、千代田区、中央区、渋谷区、新宿区、文京区)の高齢者向け住宅の中で最大級となる。延床面積は約4万5,977平方メートル、鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造地上36階地下1階建て。住戸の面積は、約39~142平方メートル台。介護付き有料老人ホームとする予定で、421室中60室を介護居室とする。

 高級住宅街である西麻布の立地特性を生かし、周辺のまち並みと調和の取れた高級感あるデザインとするほか、六本木通りに面して常緑樹を多く植栽する。

 1階共用部には、ホテルライクなラウンジやライブラリーのほか、約2,200平方メートルのプライベートガーデンも設ける。9階のスパ・フィットネスフロアでは、医科学的根拠に基づき水温・水深・水流を設定したジェットマッサージプールをはじめ、サウナや大浴場、フォットネスなどを用意。(株)ウェルネスデベロップメントに設計監修、運営を委託し、プールなどで運動プログラムの提供も予定する。最上階の2層吹き抜けのダイニングでは、有料老人ホームとしては初めて、(株)帝国ホテルに調理・サービス提供を委託し、日替わりのセットメニューやアラカルトメニューを提供する予定。

 建物内に医療法人社団慶永会によるクリニックを開設し、慶応大学病院と連携し、幅広い医療ニーズに対応する。また、24時間体制で看護師が常駐し、健康相談や緊急時の対応に当たる。将来介護が必要になった場合も、介護専用フロアを利用することで、専任ケアスタッフによる介護サービスを受けられる。

 竣工は2024年夏、開業は同年秋を見込む。

最上階のダイニングでは帝国ホテルによる料理を提供する
9階フロアのウェルネスプール


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