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熊本地震被災M建て替え、2例目の解体着工/旭化成不他

完成後の外観イメージ

 旭化成不動産レジデンス(株)、(株)長谷工不動産は11日、平成28年熊本地震で被災した「グランピアニュースカイ前マンション建替事業」(熊本市中央区)について、5月に権利変換認可を受け6月1日に解体着工したと発表した。

 同物件は、1987年に分譲された築33年のマンション。敷地面積1,218.23平方メートル、鉄骨鉄筋コンクリート造地上11階建て、延床面積4,975.46平方メートル、住戸数77戸(間取り2DK~5DK、専有面積50.49~77.77平方メートル)および店舗1戸で構成していた。
 建て替えを検討するほど築年数は経過していなかったものの、2016年4月に発生した熊本地震により南棟が大きく南側に傾斜。ジャッキアップでの復旧が困難であり、放置した場合、居住が困難なだけでなく、外壁タイルの落下など第三者に対して被害・損害を与える恐れがあることなどから建て替えを検討することとなった。両社は19年9月に事業協力者に選定され、20年5月の建替決議を経て、同年8月にマンション建替組合設立が認可された。

 なお、熊本地震によって被災したマンションの建て替えとしては、昨年竣工した旧「上熊本ハイツ」に続く2例目(マンション建替え等の円滑化に関する法律に基づくマンション建替事業)となる。

 建て替え後は鉄筋コンクリート造地上14階、延床面積4,846.52平方メートル、住戸数78戸(間取り1LDK~3LDK、専有面積45~71.75平方メートル)のマンションとなる計画。従前の区分所有者(78人)の約15%が再建マンションを取得する予定。22年4月に本体着工、24年3月に竣工予定。


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