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若年層取り込みに向け学生とコラボリノベ/JKK

「趣味人たちの空間」

 東京都住宅供給公社(JKK東京)はこのほど、東京電機大学と連携し「興野町住宅」(東京都足立区、総戸数560戸)内に3戸のリノベーション住戸を竣工した。

 同物件は東武大師線「大師前」駅徒歩13分に立地。20棟構成で、いずれも鉄筋コンクリート造4階建て。築61年以上を経過していることから、再生に向け、一部住棟の建て替えや建物の長寿命化を図るための取り組みを進めている。今回のリノベーションもその一環。物件の長期活用に向け若年世代の入居を促進するべく、学生ならではの新しい発想を求めて実施した。企画・設計を同大学の学生が、設計監修・施工を同公社が担当した。

 「趣味人たちの空間」は、専有面積約60平方メートル。階段室を挟んだ2戸を1戸にまとめ、広いスペースを確保。壁面収納や吊戸棚など、コレクションを並べられる見せる収納を充実させた。

 「伸び縮みする家」は、専有面積29.94平方メートル。収納を開閉することで空間を自由に仕切れるよう工夫。

 「湾曲壁の隠れ家」は、専有面積27.32平方メートル。長方形の居室の中に、縦に長いアールで区切られた空間を作成。空間は区切りつつ、建物の中を一直線に風が通り抜ける空間とした。

「伸び縮みする家」
「湾曲壁の隠れ家」


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