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小田急線路跡地に新たな商業空間が開業

「reload」外観
1、2階それぞれに個性的な店舗が立ち並ぶ

 小田急電鉄(株)は16日、同社が推進する「下北線路街(しもきたせんろがい)」(東京都世田谷区)で、新たな商業施設「reload(リロード)」を開業する。先行して14日、メディアや関係者向け内覧会を開催した。

 下北線路街は、小田急線「東北沢」駅~「世田谷代田」駅の地下化に伴ってできた全長約1.7kmの線路跡地を開発するプロジェクト。「下北沢」駅と「東北沢」駅の中間地点に位置する「reload」は、延床面積約1,889平方メートル、鉄骨造地上2階建て。運営は(株)GREENING、設計は(有)ジェネラルデザイン一級建築士事務所。

 一般的なビル型商業施設と異なり、大小さまざまな個店が軒を連ねる低層分棟形式を採用し、個店が立ち並ぶような構造とした。全24区画で、16日には11店舗がオープンする。福井の老舗ブランド「増永眼鏡」の直営ショップ「MASUNAGA1905」や、著名人が通う理髪店の姉妹店「TAKESHI'S BARBER」、写真家の熊谷隆志氏がディレクションするブックストア「GREAT BOOKS」など、個性的なテナントを誘致した。各店舗をつなぐ屋外通路にはテラス席やベンチも設置。また、施設に接する世田谷遊歩道につながる出入口も随所に設け、来街者が自由に往来できるようにした。

 また、敷地の最も「下北沢」駅側に設けたエントランスホールは、サンプリングを中心とした企業のプロモーションやマーケットイベントの会場として、1階の一部区画はアパレルブランドのポップアップスペース等として貸し出す。

 小田急電鉄まちづくり事業本部エリア事業創造部課長の橋本 崇氏は、「当施設の開発に当たり、事前に地域住民にどういった施設が欲しいか丹念にヒアリングを重ねた。すると、30~40歳代の“大人”が集える場所が少ないという声を聞き、主に彼らをターゲットにテナントを構成した。年内には全店舗が揃う。地域の方や来街者が交わり新たなコミュニティが生まれるような施設になれば」と語った。

眼鏡店「MASUNAGA1905」では、デジタル3Dシステムを活用し、タブレット上で自分の顔にさまざまな眼鏡をかけてみることができる
90年代アメリカのトークショー番組をイメージした内観の「TAKESHI'S BARBER」


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