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日本橋で“インクルーシブ”なまちづくり/三井不

 三井不動産(株)は、東京・日本橋において、インクルーシブな取り組みを加速させ、すべての人々が安全・安心に訪れて楽しめるまちづくりを進める。

 「インクルーシブ」とは、あらゆる人が孤立せず、社会の一員として支え合う社会政策の理念。大規模屋内を対象とした高精度音声ナビゲーション・システム「インクルーシブ・ナビ」の導入エリアを、商業施設から商業施設間を移動するときに通行する地下歩道にまで拡張する。拡張後のサービス提供面積は3万5,000平方メートル。AIを駆使した高精度ナビゲーションにより、車いす利用者にはエレベーターでのルートを案内するなど、利用者に応じて目的地までの最適ルートをアプリで案内する。4ヵ国語(日、英、中、韓)による案内や自動再探索機能も搭載しており、車いす利用者や視覚障害者、外国人も安心して過ごせる環境を整備する。

 15日からは、コレド室町1地下1階の日本橋案内所にて、ベビーカーのレンタルサービスをスタートする。JRの駅を中心に展開する「ベビカル」と提携して取り組む。ベビーカーレンタルは事前予約ができるほか、施設の外に持ち出すことも可能。利用時間は最短1時間から最大7日間。

 さらに日本ライフサイエンスビルディング3の1階の「分身ロボットカフェDAWN ver.β(ドーン バージョンベータ)」では、22日より一般向け営業を開始する。同カフェは、重度の障害などで外出困難な方が分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」などを遠隔操作して接客を行なう常設実験店。遠隔操作を行なうパイロットが来店客との会話を進めながら淹れたてのコーヒーを提供する。食事支援が必要な人には、調理器具貸し出しなどを行なう。

 三井不動産では、今後もインクルーシブなまちの実現を促進させる考え。

インクルーシブ・ナビ利用の様子
「分身ロボットカフェDAWN ver.β」


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