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不動産女性塾、「SDGs」テーマにセミナー

 不動産業に携わる女性経営者や実務経験者を中心に組織する(一社)不動産女性塾(塾長:北澤商事(株)代表取締役会長:北澤艶子氏)は13日、オンラインセミナーを開催した。持続可能な社会づくりや、SDGs達成に向けた企画を立案・実施する(株)朝日エル会長の岡山慶子氏が、「SDGSと不動産女性塾 今までも、これからも、担ってきたのは皆さんの活躍」をテーマに講演。75名が視聴した。

 冒頭、北澤塾長は「女性塾発足から5年、一般社団法人化してから3年が経った。延べ2,000名がセミナーに参加しており、活動の輪が広がっている。『SDGs』に取り組む企業が増えつつある今、今回のセミナーから多くのことを学んでいただきたい」と挨拶した。

 岡山氏は、女性たちの結婚・出産後も働き続けたいとの希望を叶えるため、1986年に創業。2000年、アメリカ・ミシガン州で実践されていたサステナビリティのまちづくりを知り、持続可能な社会を担うことを会社の方針に定めている。これまでに、乳がん早期発見啓発「ピンクリボン」運動の推進、高齢者のウェルビーイング、サステナブルな地域づくりに取り組んできた。

 同氏は、SDGsに取り組むにあたり大切なのは「目の前に置かれた社会課題を解決していくこと」と言及。アメリカのまちづくりの取り組みを紹介し、「持続可能な社会は『向こう三軒両隣』で実現できる」と話した。「『子供の安全が守られる』『泥棒が入りにくい』『車ではなく、歩きやすさや公共交通機関の利用のしやすさが大切にされている』など、身近なところから取り組んでいるまちづくりが印象的だった」とし、「自分たちの地域の人たちを幸せにする、働く人が幸せになるという不動産女性塾の活動は、SDGsを実践しているといえる」と述べた。
 また、「女性こそ持続可能な社会の担い手になる」と話し、「周囲の人たちを幸せにしたい、成長したい、感動のお裾分けがしたいという気持ちを持つ皆さんに、これからの社会を担っていただきたい」とエールを送った。


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