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長谷工G、区分所有者全員参加型の管理受託サービス

 長谷工グループは19日、分譲マンション管理組合向けの受託サービス「smooth-e(スムージー)」の提供を、8月から開始すると発表した。

 現在、分譲マンションの管理組合の多くは、区分所有者が輪番で役員に就任し、理事会を構成しながら運営している。しかし昨今の社会情勢の変化により、「マンションの経年劣化に伴う修繕工事に対する専門的な対応の必要性」「コロナ禍における理事会招集」「役員業務を担う上での時間的拘束」「区分所有者間の合意形成の複雑さ」などの課題が浮き彫りとなっていた。そこで、区分所有者の不安・負担の解消、さらにより良い住まい方の実現に向け、同サービスを開発した。

 同サービスでは、「第三者管理者方式」を採用。区分所有法上の管理は、グループの(株)長谷工コミュニティが担う。これにより、理事会は非設置とする。
 一方で、理事会廃止後も、多くの区分所有者にマンション管理への関心を持ってもらうため、マンションの付加価値向上に向け区分所有者全員がアプリ上で議論し意思決定を行なうことのできるツールを導入。修繕工事が完了すると都度更新される長期修繕計画や、理事会内での回覧等にとどまっていた管理状況もWeb上に公開する。

 長谷工コミュニティが管理受託するマンションのうち、首都圏・関西圏の計10数件の管理組合へ順次導入。さまざまなニーズに応えながら、追加機能の開発も行なっていく。


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