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マンションストック長寿命化等モデル事業、5件採択

 国土交通省は6日、「マンションストック長寿命化等モデル事業」(令和3年度第1回)の採択プロジェクトを公表した。

 今後、急増する高経年マンションについて、適正な維持管理を促進し、長寿命化に資する改修や建て替えの促進を目的に、先導性の高いマンション再生プロジェクトを支援する取り組み。

 募集期間は2021年4月1日~6月18日。事業前の立ち上げ準備段階に支援する「計画支援型」と、長寿命化等の改修工事や建替工事の実施段階に支援する「工事支援型」の2つのタイプを募集した。

 「計画支援型」は提案数2件で2件を採択。高層マンションにおける、災害時に備えたエレベーターの免震化を伴う増設案等を検討する「シャンボール三田」((一社)新都市ハウジング協会)と、超高層マンションにおける地下配電設備の浸水対策、利用頻度の低い共用施設への災害対策の観点からの機能付加を行なう「スカイシティ南砂」((一社)日本マンション管理士会連合会)を選定した。

 「工事支援型」も3件のうち3件を採択。“長寿命化改修工事”として、耐震改修等の性能向上改修の実績のあるマンションにおける、中長期的な計画に基づく共用給排水管の改修工事をする「四谷ガーデニア」((株)エフビーエス)と、住みながらの工事における住民負担の軽減、工程計画や合意形成の工夫、性能向上への工夫が見られる改修工事を行なう「西葛西ハイツ」((株)太平エンジニアリング)を採択。また、“建替工事”として、郊外団地の建替えにおける敷地分割の手法の活用、災害時における中庭空間の一般開放や防災倉庫を設置する「習志野台三街区住宅団地」(日鉄興和不動産(株))を選定した。


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