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「賃貸リノベと沿線活性化」をテーマにセミナー

 グッドルーム(株)は3日、小田急電鉄(株)をゲストに招き、「賃貸リノベーションによる不動産の有効活用と沿線活性化」をテーマにオンラインセミナーを開催。約100人が視聴した。

 同社は、小田急電鉄がリノベーション付きサブリース事業を展開するにあたり、2016年より物件のリノベーションを手掛けており、沿線の空き家を再生する活性化に協働で取り組んでいる。

 沿線の活性化について、小田急電鉄(株)グループ経営部の西村 剛氏は「本業である運輸業の収益最大化にあたり、沿線への“集客装置”となる不動産事業の拡充は必要不可欠」と言及。その一つとして展開している、沿線の不動産を活用したリノベーション付きサブリース事業「小田急の『安心』サブリース」について説明した。同事業は、空き家を所有するオーナーに対し、リノベーションによる物件の再生と、賃料保証による安定的な賃貸経営サポートをセットで提案するもので、「これまでに130戸超の受託実績があり、高い平均稼働率を実現している」(同氏)。

 今後の課題について、「空き家所有オーナーとの接点獲得」を挙げ、「具体的な活用方法が定まっていない、また、2年以上放置されている空き家が多く、そうした空き家の所有者にどうアプローチしていくかが課題。立地やユーザーの属性に合わせたリノベーションで入居者を増やし、まちの魅力づくりと沿線活性化に取り組んでいく」(同氏)と話した。

 今後の運営体制については、サブリース事業を起点とした不動産ストックビジネスの強化を目指し、10月1日より同事業を小田急不動産(株)に移管する。


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