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NTTUD、京都の小学校跡地で複合開発

「元京都市立新道小学校跡地活用計画」完成予想図

 NTT都市開発(株)は7日、「元京都市立新道小学校跡地活用計画」(京都市東山区)において、京都市および新道自治連合会との覚書を締結したと発表した。

 同計画は、新道小学校跡地と、隣接する宮川町歌舞練場敷地合わせて約6,271平方メートルに宿泊施設(総客室数89室)・地域施設等を整備すると共に、歌舞練場を建て替える。

 宿泊施設は地上4階地下2階建て、延床面積1万5,529平方メートル。国内外の顧客向けに高付加価値のサービスを提供するホテルとし、周辺の歴史的な景観と調和するデザインを計画。また、新道通と大和大路通沿いにエントランスを設けて地域との連携・回遊性を向上させる。

 歌舞練場は地上3階地下2階建て、延床面積約5,443平方メートル。100年以上にわたって地域のシンボルであった大屋根の保存するほか、外観はすだれや木羽目板、格子などで周辺と調和させる。地域施設は、避難所や自治会活動に使える多目的ホールなど、さまざまな機能を備え、地域コミュニティ活性化の中心として機能させる計画。

 覚書では、今日との伝統文化や伝統産業の品を積極的に活用し、花街文化の発展と新たなにぎわいづくりを通して歴史的まち並みの保全と新たな魅力創出に資するだけでなく、地域コミュニティの活性化に向けて相互協力していくことなどを盛り込んでいる。

 同社は今後、京都市との間で定期借地権設定契約を締結。立地特性を生かして事業を進めていく。各施設の開業は2025年の夏頃を計画している。


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