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町田市の大規模団地で自動運転車両の実証実験

実証実験で活用する自動運転車両イメージ

 東京都住宅供給公社(JKK東京)は、群馬大学と高齢化が進む郊外型の団地における将来を見据えた移動支援サービスの検証を目的とした共同研究契約を締結。10月中旬~下旬に「町田木曽住宅」(東京都町田市)地域において、自動運転車両を活用した実証実験を実施する。

 JKK初の試みとなる同実証実験では、高齢者などの移動を自動運転車両によりサポートし、さらに買い物で購入した日用品等の配送や外出のきっかけの提供を目的に「脳活性化エクササイズ」等のイベントを開催。団地内における自動運転の安全性や受容性、移動支援に関するニーズ、自動運転と生活関連サービスの連携可能性など、将来的な事業化に向けた検証を行なう。

 群馬大学および同大学発ベンチャーの日本モビリティ(株)が自動運転車両を提供、管理するとともに、来年度に町田木曽住宅において生活サービス拠点の開設を予定するヤマト運輸(株)が外出を支援する生活関連サービスを提供。自動運転車両の運行については、同地域の地元交通事業者である神奈中グループが協力する。なお、実験にかかる事業費の一部は、東京都が負担する。

 なお、町田木曽住宅は、JR横浜線・小田急小田原線「町田」駅からバス約16分「山崎団地センター」下車徒歩1分に位置。1969年に管理を開始し、総戸数は85棟4,330戸。


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