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前橋市がまちづくりの新しい仕組みを導入/国交省

 国土交通省は19日、前橋市と(一社)前橋デザインコミッションが第一生命保険(株)と連携し、「ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)」を活用したスキームを構築したと発表。まちづくり分野におけるSIB活用は全国初の取り組みとなる。

 SIBとは、外部の民間資金を活用した官民連携による社会課題解決の仕組みの一つ。成果連動型民間委託契約方式(PFS)の一類型で、あらかじめ合意した成果目標の達成度合いに応じて支払額が変動する仕組み。民間事業者にとっては事業開始前の資金調達が可能、行政にとっては民間のノウハウを活用した社会課題の解決が可能といったメリットがある。

 今回のまちづくり事業では、前橋市が前橋デザインコミッションへ、アーバンデザイン推進業務を委託する。成果指標は歩行者通行量。まちづくり勉強会の開催、社会実験の実施、その他成果を達成するために行われる任意事業を行なうとしており、金額は成果に応じて40万~131万円で変動する。

 なお、国土交通省はまちづくり分野におけるSIB活用について、地方公共団体に対する情報提供や専門家派遣といった導入支援を進めている。


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