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「オウカス」での暮らしと健康維持の関係性を検証/野村不

 野村不動産(株)、野村不動産ウェルネス(株)は8日、健康増進型・賃貸シニアレジデンス「OUKAS(オウカス)」での暮らしと健康維持の関係性を検証する目的で、千葉大学予防医学センターの近藤克則研究室と、共同研究契約を締結したと発表した。

 ゼロ次予防(本人が運動や健康食などの意識的努力を行なうことなく、暮らしているだけで健康へ導く社会的環境を目指す)戦略を進める千葉大学予防医学センターの指針と、「オウカス」が目指す健康長寿社会への取り組みの在り方が一致し、共同研究を行なうこととなった。

 「オウカス」は、入居者の健康寿命の延伸を目指し、「運動、食事、コミュニティ、医療介護連携」の4つの視点から、日々の生活の中で自然と健康になれる仕組みを取り入れている。

 共同研究では、「オウカス」の施設運営で重視している「施設立地」(徒歩圏に公園や商業施設等があり、交通利便性の高い立地)、「コミュニティ」(月50回程度実施する館内イベント・サークル活動)、「運動プログラム」(気軽に運動できる環境や集団プログラム)の取り組みが、どの程度傾向寿命の延伸に寄与しているのか、関係性を検証する。

 データ取得にあたっては、「オウカス」の入居者を対象に健康と暮らしに関するアンケートを実施。一般高齢者の調査結果と比較し、研究を進めていく。

 研究結果の発表は、2022年4月頃の予定。研究により明らかになった内容をもとに、オウカスを運営する上での最適なサービス拡充、ゼロ次予防という考え方の社会発信などを行なっていく。


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