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三井不、多様で一体感のある働き方に向けて宣言

 三井不動産(株)は29日、「ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言」および取り組み方針を策定、公表した。

 同社では、新たな価値を想像し続ける原動力は人材だと捉え、「ダイバーシティ&インクルージョン」の推進を重要な経営戦略の一つに位置付けている。「ダイバーシティ」が「多様性・多様な働き方」等を意味するのに対して、「インクルージョン」は「互いの価値観を相互に認め、一体感を持って働いていること」を示す。今回グループとして定量目標および定性的な活動計画を定めた。

 例えば女性の活躍推進について、三井不動産単体での女性管理職比率を2021年の5.7%から、25年10%、30年20%に引き上げる。このほかにも、女性採用比率を40%、育児休業からの復帰率を100%、有給休暇取得14日といった目標を掲げた。

 これらの実現に向けては、(1)性別にかかわらず育児・介護等を含めたようなライフスタイルや価値観を尊重し合い、長く働き続けられる環境整備、(2)女性活躍を推進する上での組織の意識改革ならびに本人のモチベーション向上・キャリア形成支援の2軸を柱にそれぞれ4つずつ、計8つの施策を策定した。

 具体的には、組織・上司の意識改革、育児と介護の両立支援、リターンエントリー制度、職種・職域に応じた柔軟な勤務形態、女性従業者へのメンター・スポンサー制度、女性活躍推進ワーキンググループの組成などを進めていく。


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