不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

都心5区ビル空室率、16ヵ月ぶり低下

 三幸エステート(株)は17日、2021年12月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は3.93%(前月比0.14ポイント低下)と、16ヵ月ぶりに低下。リーシング活動の活発化により、既存ビルで空室床の消化が進み、20年からの上昇傾向に変化の兆しが見え始めている。潜在空室率(貸付総面積に対する募集面積の割合)は7.52%(同0.11ポイント低下)と3ヵ月ぶりに低下し、横ばい傾向だった。

 1坪当たりの募集賃料は2万8,605円(同20円下落)と、3ヵ月連続の下落。もっとも下落ベースには鈍化の兆しが見える。募集面積は62万6,629坪(同6,456坪減)。

 全国6大都市の空室率は、東京23区3.9%(同0.2ポイント低下)、札幌市1.6%(同0.2ポイント低下)、仙台市4.0%(同0.2ポイント低下)、名古屋市4.3%(同0.4ポイント上昇)、大阪市3.3%(同0.2ポイント上昇)、福岡市2.9%(同0.1ポイント低下)となった。


最新刊のお知らせ

2024年5月号

住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには? ご購読はこちら