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日鉄興和、顧客とのコミュニケーションをオンラインへ

ウィズコロナの中でユーザーとのコミュニケーションをオンラインに切り替えていく(画面は「ONE LAB・CASEオンライン」)

 日鉄興和不動産(株)は14日、社内研究機関「リビオライフデザイン総研」内で単身世帯の調査や商品開発を行なう「+ONE LIFE LAB」の今後の方針についてプレス向け説明会を行なった。

 同総研は2021年7月、同社マンションブランド「リビオ」のリブランディングを機に設置。「人生をより豊かにデザインする」を目的に掲げており、「+ONE LIFE LAB」のほか、次世代の暮らしを見据えた商品開発を行なう異業種企業との共創型の取り組み「Co-Creation BASE」等、同社内での調査研究の取り組みを統括している。

 「+ONE LIFE LAB」では、ウィズコロナでコミュニケーションの主体がオンラインにシフトしてくる中で、顧客とのコミュニケーションをオンライン主体に切り替える。これまでリアルな情報発信基地・顧客とのコミュニケーションの場として機能していた体験型展示施設「+ONE LIFE LAB銀座ギャラリー」(東京都中央区)を1月23日に閉鎖。顧客とのコミュニケーション機能は、オンラインショールーム「ONE LAB・CASEオンライン」を立ち上げ、ユーザー同士がオンライン上で会話でき、同社のコンシェルジュに相談もできる機能を持ったプラットフォームとして運営していく。

 「銀座ギャラリー」が持っていたラボで開発した商品の体験ができる展示機能については、同社が開発した賃貸マンションや、商業施設、コワーキングスペースなど実物件に体験特化型施設を開設していく。

 また、ラボで企画した家具やリノベーションプランのオンラインショップ「ONE LAB・SHOP」を、1月末をめどに開設する予定。これまでは、同社が供給するリビオレゾンシリーズの新築マンションを購入しなければならなかったそれら商品を、自由に購入できるようにするのが狙い。当初の商品ラインアップは、家具はオリジナルのベッドや家具セット、世界の風景が日替わりで表示されるバーチャル窓など、リノベーションプランは、キッチンや洗面台の部分リフォームと、アスリート向けのプランを練りこんだ総合リフォームのプランを販売する。

 さらに今後は単身世帯にこだわらない幅広いテーマで研究・商品開発に取り組んでいくという。リビオライフデザイン総研所長の佐藤有希氏は「『シングルライフ』を『単身世帯』と解釈するのではなく、『個人』と読むことで、家族の中での『個人』の時間の在り方など、新たな視点が生まれます。より幅広い視点で研究を行なっていきます」と話す。

銀座ギャラリーにはモデルルームを併設し、ラボが開発した家具やキッチン等を展示していた
今後、ラボが開発する家具等についてはオンラインショップで誰でも購入できるようにしていく(写真はデモ画面)


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