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大丸有地区、アートによる都市活動活発化を実証

 「有楽町アートアーバニズムプログラム」実行委員会と三菱地所(株)は、アートによるまちづくり「アートアーバニズム」のパイロットプログラムとして「YAU(ヤウ)」を2月1日にスタートする。「有楽町アートアーバニズム」実行委員会は、(一社)大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会(大丸有まちづくり協議会)、NPO大丸有エリアマネジメント協会が組成したYAUの主催団体。

 「アートアーバニズム」とは、大丸有まちづくり協議会がアートを取り入れたまちづくりについて検討する中で定義した「アート」と「アーバニズム」を組み合わせた造語。都心ビジネス街の都市活動に対して、アートの「創造性」を取り入れて都市空間の創造や都市活動を活発化させていくまちづくりの考え方。

 「YAU」はその具体化したプロジェクトの初弾として実行するもので、同エリアの立地企業などによるアーティストの持続的な支援を通じて、同エリアにおけるイノベーションを誘発する仕組みを構築する。アーティストの作品制作過程を公開して交流を促進する「アーティストスタジオ」、若手アーティストに専門家がアドバイスを提供する「相談所」、オフィスワーカーがまちとアートに関して学ぶ「スクール」の3つの機能をエリア内に置く。

 開催期間は2月1日~5月31日の4ヵ月。有楽町ビル(東京都千代田区)に「アーティストスタジオ」、国際ビル(同)に「相談所」を配置、両ビルで「スクール」のプログラムを実施する。

 大丸有まちづくり協議会では2022年度以降、アートアーバニズムを実践する組織設立に移行していく計画。アーティストの活動が自然発生するエコシステムの構築を目指す。


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