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奈良の古民家再生ホテル、3月開業/長谷工

「ブランシエラ ヴィラ 明日香」外観

 (株)長谷工コーポレーションは、古民家ホテル「ブランシエラ ヴィラ 明日香」(奈良県高市郡明日香村、客室数2室)を3月18日に開業する。

 同社は2017年9月に明日香村および(一財)明日香村地域振興公社と「官民連携に関する包括協定」を締結。明日香村の観光振興、移住促進等を目的にさまざまな取り組みを実施してきた。

 近鉄線「橿原神宮前」駅よりバス10分、バス停より徒歩5分に立地する。明日香村の空き家バンクに登録されていた明治3年築の農家形式古民家を再生。外観や間取りを維持しつつ、利用可能な古材、建具、瓦や漆喰等を再利用、修繕、復元した。敷地面積約329平方メートル、延床面積約199平方メートル、木造平屋建て。2021年2月末に竣工した。(株)長谷工ヴィレッジライフが運営する。

 客室は、「茜の間」(92.82平方メートル、定員8人)、「山吹の間」(86.61平方メートル、定員6人)の2邸を用意。茜の間は、従前建物の整形四間取りを生かしつつ、土間、煙出しを復元。土間空間をミニバーや書斎等として利用できる空間に設えた。山吹の間は、奈良県産の杉板をふんだんに用い、室内が山吹色に輝くようにした。いずれも館内にはフリーWi-Fiを完備。非対面・非接触のリモートチェックインシステムも導入し、感染対策も施している。

 また敷地内に豊富な水量を貯えていた井戸水を復活させ、井戸の地中熱を利用した空調設備なども採用。環境対策にも配慮した。

「茜の間」
「山吹の間」


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