不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

北品川の等価交換によるマンション竣工

「アトラス北品川」外観

 旭化成不動産レジデンス(株)は2日、分譲マンション「アトラス北品川」(東京都品川区、総戸数50戸、店舗区画2区画)が1月31日に竣工したと発表した。

 京急本線「新馬場」駅徒歩2分の立地。敷地面積525.58平方メートル、延床面積2,431.55平方メートル、鉄筋コンクリート造地上11階建て。同社が地元地権者9人と共同で行なった敷地の共同化による等価交換事業。地権者は建築費の負担なく、土地の一部を提供することで、等価の建物の一部を取得できる。

 「アトラス北品川」は、歴史ある旧東海道の商店街ならではの好立地であり、かつ古い木造家屋が密集するエリアに立地。また、借地であるがゆえに建て替えが進めにくい家屋や、相続による分割の必要性などから、等価交換により底地借地といった複雑な土地所有関係の整理・解消を図った。通常、同様の再開発の場合、20年超の期間を要するケースも少なくないが、今回は等価交換という手法を選択したことで、事業期間の短縮を実現した。相談開始から竣工までの期間は4年半。

 総戸数50戸のうち、事業協力者住戸7戸を含む。間取りは1K~2LDK。一般向け販売住戸は21年12月中旬時点で完売した。坪単価は400万円。入居開始は4月中旬の予定。


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら