不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

積水ハ、災害用備蓄品を子供食堂へ提供

 積水ハウス(株)は、企業が保有する入れ替えの期限を迎える災害発生時用の備蓄食品と大阪府内の子供食堂とのマッチングを行なう実証実験に参画する。

 同実証実験は、慶應義塾大学SFC研究所(神奈川県藤沢市、所長:飯盛義徳氏)が参画している、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「スマートバイオ産業・農業基盤技術」において、スマートフードチェーンプラットフォーム(SFP)の社会実装に向けた「新規ソリューションの検討」の募集に、(株)クラダシ(東京都品川区、代表取締役社長CEO:関藤竜也氏)が提案する「こども食堂への安定的食材提供の仕組み作りと実証」が採択され実現した。SFPとは、育種・生産から販売・輸出・消費までの間でデータ連携することにより農業サプライチェーンの最適化等を図るプラットフォーム。SFPとのデータ連携を活用し余剰食品を提供したい企業と連携することで、子供食堂への円滑かつ迅速で安定的な食品提供の実現を目指す。

 積水ハウスは、2021年10月にクラダシと地域のフードロス問題の解決や特産品のPRを目的とした社会貢献型インターンシップを実施したことなどを背景に、“子どもが幸せに暮らせる社会・環境共生社会”の実現に向け、今回の参画を決めた。今回の実証実験では、積水ハウス総合住宅研究所(京都府木津川市)の保有するアルファ化米の情報をSFPに登録し、大阪府内の5ヵ所の子供食堂のニーズとマッチング。賞味期限数ヵ月前のタイミングで提供する。

 実証実験期間は2月14日~3月10日。取り組みの本格スタートは、23年4月以降を予定している。


最新刊のお知らせ

2024年5月号

住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには? ご購読はこちら