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富山の公設卸売市場を建て替え/大和ハウス

 大和ハウス工業(株)は25日、「富山市公設地方卸売市場再整備事業」(以下、再整備事業)の本体工事に着手したと発表した。

 食品施設や物流施設など生鮮食品を取り扱う施設の開発実績を基に、公設卸売市場の建替支援事業を進めることにしたもので、今回がその初弾。

 1973年5月に開設された富山市公設地方卸売市場は、生鮮食料品の取扱数量が年々減少。2016年度には、青果がピーク時(1992年)の約2分の1、水産が(ピークの83年比で)の3分の1にまで減少した。こうした状況を受けて富山市では2018年に「富山市公設地方卸売市場再整備構想」を公表。その後、再整備事業の募集要項を開示し、同社を代表企業とする「新とやまいちば創生プロジェクトチーム」が優先交渉権者として選定された。

 敷地面積は約11万8,000平方メートル。市場敷地全体に約30年間の事業用定期借地権を設定し、6棟の建物を建設する。延べ床面積は約3万3,900平方メートル。

 今回のプロジェクトでは卸売市場施設のコンパクト化を実現すると共に、余剰地に商業施設を誘致し、富山市の財政負担軽減も図る。商業施設には、スーパーマーケット、ホームセンター、大型家具店等を誘致する。

 開業は2026年3月の予定。

「富山市公設地方卸売市場再整備事業」竣工イメージ


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