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「大阪梅田」駅前に大型複合ビルが竣工

「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」外観イメージ

 阪神電気鉄道(株)と阪急電鉄(株)は25日、大型複合ビル「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」(大阪市北区)を竣工した。

 2014年10月より工事を進めていた「大阪神ビルディング」と「新阪急ビル」の建替事業「梅田1丁目1番地計画」のII期工事部分が完了したため、全体竣工を迎えた。開発担当は阪急阪神不動産(株)。

 阪神線「大阪梅田」駅、JR「大阪」駅前に立地。敷地面積約1万2,200平方メートル。鉄骨造地上38階地下3階建て、延床面積約26万平方メートル。百貨店ゾーン(地下2階~地上9階)、オフィスゾーン(11~38階)、カンファレンスゾーン(11階)で構成する。

 百貨店ゾーンは、阪神梅田本店が21年10月に先行して開業。地下食品売り場の一部は4月6日にグランドオープンとなる。カンファレンスゾーンは、大小2つのホールとホワイエで構成する約4,000平方メートルの「梅田サウスホール」を整備。災害時の一時避難スペースとしても活用する。

 オフィスゾーンは、3月24日に開業する予定。1フロア当たり貸室面積約3,500平方メートル。入居テナントは、ダイキン工業(株)、東洋紡(株)、エイチ・ツー・オー リテイリング(株)などが決定している。12階には、カフェやラウンジ、ワークスペース、フィットネスなど、オフィスワーカー専用のサポートフロア「WELLCO」を設置。加えて、屋上広場などを整備したほか、生体リズムに合わせて色温度・明るさを制御する照明などを装備するなどワーカーの健康にも配慮し、「CASBEE-スマートウェルネスオフィス」Sランク認証を取得した。
 また、外皮断熱などの日射遮蔽の導入、自然換気システムの採用、太陽光発電の設置など環境にも配慮。標準的なオフィスと比べ約25%のCO2削減を実現し、「DBJ Green Building認証」等の各種環境認証を取得した。

 なお、同施設の開業に伴い、「阪急うめだ本店」が入居する近接の「梅田阪急ビル」を、4月1日より「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」に改称。両ビルを「大阪梅田ツインタワーズ」と総称する。


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