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請負事業好調で増収増益/積水ハ22年1月期

 積水ハウス(株)は11日、2022年1月期決算(連結)の発表会を開催。同社代表取締役社長執行役員兼CEOの仲井嘉浩氏氏が当期業績と次期の戦略について説明した。

 当期(21年2月1日~22年1月31日)は、連結売上高2兆5,895億7,900万円(前期比5.8%増)、営業利益2,301億6,000万円(同23.4%増)、経常利益2,300億9,400万円(同24.6%増)、当期純利益1,539億500万円(同24.6%増)。通期の修正計画を上回る業績で、過去最高の売上(6期連続)と利益を更新した。

 戸建住宅事業は、中高級路線・高価格商品の提案を推進し、新しい生活様式に対応した大空間リビング「ファミリースイート おうちプレミアム」や次世代室内環境システム「スマートイクス」などの受注が好調で、1棟単価は4,265万円(同127万円増)となった。売上高は3,527億3,200万円(同9.1%増)、営業利益は424億7,500万円(同31.8%増)。受注高は3,532億9,900万円(同9.6%増)、受注残は1,838億6,500万円(同0.3%増)となった。

 賃貸住宅事業は、都市部中心のエリアマーケティングによって賃貸住宅を拡販し、「シャーメゾンZEH」の受注戸数が約8,500戸と前期の実績を大きく上回った。3・4階建て比率も79.0%に。ホテルライク仕様などの付加価値提案によって1棟単価は1億2,656万円(同860万円)となった。その結果、売上高は3,840億2,200万円(同7.0%増)、営業利益は560億4,700万円(同19.1%増)となった。受注高は3,901億9,000万円(同9.9%増)、受注残は3,788億9,000万円(同1.7%増)。不動産フィー事業も、管理戸数が67万4,000戸に増加。売上高は5,849億6,900万円(同4.9%増)、営業利益は504億8,000万円(同15.1%増)を計上した。なお、オーナーサービス・入居者サービスの強化に向けて、2月には中間持株会社・積水ハウス不動産ホールディングス(株)を設立し、積水ハウス不動産グループの組織を再編している。

 次期は、第5次中期経営計画の最終年度に当たる。売上高2兆7,870億円、営業利益2,360億円、経常利益2,340億円、当期純利益1,580億円と、過去最高売上・利益を目指す。仲井氏は、「次期もコア事業である戸建事業・賃貸住宅事業に注力し、ハード、ソフト、サービスを充実させていく。戸建住宅で好調の商品をリフォーム事業でも応用するなど、コア事業の拡充がその他の事業にも好影響を及ぼすと考えている」と述べた。


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