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大阪「健都」で賃貸ラボ・オフィスを竣工/JR西

「健都イノベーションNKビル」外観

 JR西日本不動産開発(株)は22日、北大阪健康医療都市(通称:健都)の賃貸ラボ・オフィス「健都イノベーションNKビル」(大阪府摂津市)を3月1日に竣工、4月に供用を開始すると発表した。

 健都は、「2019年に開業した国立循環器病研究センター(国循)を中心とする医療拠点の形成」と「市民の健康づくり」という2つの視点から、大阪府・吹田市・摂津市の下でまちづくりを行なっているエリア。そのうち、国循に隣接する「健都イノベーションエリア」では、医療および健康関連の研究機関や企業等が集積する複合医療産業拠点の形成を推進している。

 今回竣工した「健都イノベーションNKビル」は、敷地面積約4,430平方メートル、延床面積約9,140平方メートル、鉄骨造地上7階建て。1~3階には、東京から移転する国立健康・栄養研究所およびAI健康・医薬研究センターが入居。3階の一部と5~7階は、液体や気体を使った実験ができる賃貸ラボ・オフィスとし、最小約25坪から貸し出す。4階には京都リサーチパーク(株)(KRP)が運営する日本最大級のシェアラボ「ターンキーラボ健都」を整備。時間単位でラボをレンタルするほか、併設するサロンでは利用者同士の交流会や勉強会等も開催する。
 健都へ進出を計画する企業だけでなく、ベンチャー企業やスタートアップを目指す研究者、学生等といった多様なニーズに対応する研究施設の開発は、JR西日本グループでは初の試み。

 そのほか、1階には交流ラウンジ「Co・Luster lounge(クラスターラウンジ)」を設置。KRPの豊富なラボ運営事業の実績・知見を生かし、イベント、交流会、ウェブを使った遠隔地との同時中継によるセミナー等を開催。入居企業や隣接する国循の相互交流を促進し、オープンイノベーションの創出に寄与していく。


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