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第12回「不動産協会賞」、3作品を表彰

表彰式の様子。左端が菰田理事長、その右横から順に牧村氏、牧嶋氏、饗庭氏

 (一社)不動産協会は14日、霞山会館(東京都千代田区)で第12回「不動産協会賞」表彰式を開催した。

 同賞は、同協会による社会貢献活動の一環として、日本経済や国民生活に関する著作物の中から、社会課題への国民の理解を進めるのに資するものを選定・表彰している。「都市再生」「エリアマネジメント」「豊かな住生活の実現」「防災・レジリエンス」「脱炭素」「少子高齢化」「働き方改革」など、幅広い分野の著作物を対象としている。

 今回の受賞作品は、都市計画について、規制緩和、コミュニティ、地方分権、復興などのキーワードを手掛かりに、“もっとも近い過去"の軌跡をたどり、現在と未来の行方を探る「平成都市計画史:転換期の30年間が残したもの・受け継ぐもの」(饗庭 伸編著、花伝社)、課題先進都市・大牟田において、建築のバリアフリー化、市営住宅の福祉拠点への再編、居宅介護サービスの推進、市営住宅や空き家を生かした居住支援を、住宅と福祉部局をつないで切り拓いた著者自身の実践に基づき著した「福祉と住宅をつなぐ:課題先進都市・大牟田市職員の実践」(牧嶋誠吾著、学芸出版社)、ビッグデータの活用から多様な移動を快適化するMaasをテーマに、不動産業や都市計画にも関連する今後の交通と都市のあり方をまとめた「MaaSが都市を変える:移動×都市 DXの最前線」(牧村和彦著、学芸出版社)の3作品。

 表彰式で挨拶した同協会理事長の菰田正信氏は「今回の受賞3作品はいずれも、我々不動産業界に身を置く者にとって大変示唆に富んでおり、これからの日本の社会や経済にとっても、さまざまな立場の人や多くの場面において参考になるもの。都市や住宅のあり方をはじめとした多様な不動産の分野において、受賞された作品を通じて幅広く議論や検討が行なわれていくよう、当協会では受賞者の方々との関係を深めつつ、情報発信に努めていきたい」などと話した。


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