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旭化成G、社内ベンチャーによる新会社設立

入居者のコミュニティを醸成するプラットフォーム「GOKINJO(ゴキンジョ)」イメージ

 旭化成(株)、旭化成ホームズ(株)は9日、旭化成グループの社内ベンチャーによる新会社(株)コネプラ(東京都千代田区、社長:中村 磨樹央氏)の設立を発表した。

 コネプラは、コミュニティ醸成支援、マンション運営支援、アプリ開発・OEM受託開発、コンサルティングなどの事業を行なう会社。資本金1億5,000万円。設立は2022年4月1日。

 新会社設立に先駆けて、マンション入居者のコミュニティを醸成するプラットフォーム「GOKINJO(ゴキンジョ)」を、(株)クレヨンと共同開発。分譲マンションの入居者向けに実証実験として運用を開始し、キッズデザインも受賞している。

 「GOKINJO」は、専用のアプリを利用した情報交換や、モノの譲り合いなどを通じて、ご近所同士で交流することで、マンションの住み心地を良くするサービス。入居者が「知りたいコト」「シェアしたいモノ」「ちょっと手を借りたいコト」が出てきた際に、アプリに投稿をすることで、同じマンションに住む住民同士で協力し合うことができる。
 また、管理組合・管理会社は、「停電の情報」「理事会からのお知らせ」など、これまでアナログ掲示板に掲載していたような内容を、アプリを通じてタイムリーに通知することができる。非常時の情報発信や安否確認もスムーズにでき、マンションの自治・管理能力を向上にも役立てられる。

 20年9月より「アトラス加賀」(東京都板橋区、総戸数227戸)で実証実験として導入。23年2月に竣工予定の「アトラスシティ世田谷船橋」(同世田谷区、同228戸)への導入が決まっている。対象ユーザーは、同じマンションの入居者、管理組合、管理会社等。旭化成グループが販売したマンション以外でも対応可能で、戸建て住宅地や、地方自治体にも展開できる。今後については、マンションや狭小地域を中心に「コミュニティ」に軸足を置いてサービスを展開していく。


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