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全宅連、7月に新流通システムを稼働

 (公社)全国宅地建物取引業協会連合会は17日、全国の宅建協会会員向けの新流通システム「ハトサポBB」を、7月13日から順次稼働させると発表した。

 同協会では、2021年に公表した中期ビジョン「ハトマークグループ・ビジョン2025」において、会員支援プラットフォームの構築を盛り込んでおり、ハトサポBBはその中核を構成するシステムとして開発を進めてきた。今後は、流通システムの主軸を一般向けサイト「ハトマークサイト」から会員間の不動産情報流通事業に移管。協会が、会員の業務デジタル化とDXをサポートする。

 約8万ID、約3万5,000件のアクティブユーザーを持つ全宅連の会員支援サイト「ハトサポ」とIDを共用。管理会社や元付事業者が物件を登録すると、全宅連の会員間流通サイトや一般公開サイトだけでなく、レインズや民間ポータルサイトにもワンストップで出稿できる。「会員にはレインズ登録の手段として選んでいただくことで、将来的にはレインズ並みの物件数を確保したい。そうすれば、豊富な物件数を武器に一般向けサイトの反響も獲得できる」(同協会常務理事・情報提供委員長:飯野郁男氏)。

 また、登録データをベースとした内見予約システムや入居・買付申し込み、家賃保証会社や少額短期保険会社の審査申し込みをウェブ上で行なうウェブ申込システムも実装する。すでに「ハトサポ」上で提供しているクラウド型契約書作成ツールとも連動し、重要事項説明書や契約書の作成作業負担を軽減していく。

 7月13日は初弾として物件登録・公開、会員間流通サイトへの公開、ウェブ書式作成システムとの連動、レインズ出稿をリリース。続いて9月14日にはウェブ内見予約システムやウェブ申込システム、全宅連の一般公開サイトや民間ポータルへの出稿機能を公開していく。さらに11月1日には、電子契約システムを実装する計画。
 「入口から出口までワンストップでできるシステムとして会員に活用してもらいたい。北海道から沖縄まで、全国の会員が同じシステムを使って業務を行ない、同じ書面を使うことで、業務の均質化も図れるはず」(同氏)。


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