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北海道で貨物ターミナル構内に物流施設/大和ハ

「DPL札幌レールゲート」外観

 大和ハウス工業(株)と日本貨物鉄道(株)は31日、共同で進めてきたマルチテナント型物流施設「DPL札幌レールゲート」(札幌市白石区)を竣工したと発表した。

 開発地は道央自動車道「大谷地IC」より約1km。JR貨物「札幌貨物ターミナル」駅構内に建設。鉄道コンテナを利用することで全国各地への輸送が可能となる。

 貨物輸送量当たりのCO2排出量は、鉄道であればトラックの約13分の1という調査結果もあり、同施設はモダールシフトによる環境負荷低減を図ることができると共に、テナント企業のカーボンニュートラルにも貢献し、昨今の物流業界における市場環境の変化に伴った物流ニーズに応えることが可能としている。

 敷地面積は5万348平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造、耐震構造地上3階建てで、延床面積は8万6,276平方メートル。北海道最大級の物流施設となる。雨や雪等の天候の影響を受けずに荷物の積み下ろしや通行ができるよう、1・2階に「中車路」や「屋内スロープ」、「屋内トラックバース」を設ける等、施設内の作業効率に配慮した。

 また、両社と大和物流(株)、(株)フレームワークス、(株)Hacobuの5社で進めている日本全国の持続可能な物流網の構築を目指す「協働プロジェクト」を同物件より推進。トラックドライバーの時間外労働時間の制限が施行されることにより発生する「2024年問題」をはじめ、カーボンニュートラルやSDGsの実現、物流をとりまくさまざまな問題解決に向けて各社のリソースやノウハウ、テクノロジーを最大限に生かした物流ソリューションを共同で企画・検討・提案していく。


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