(一社)日米女性ビジネスネットワーク協会(WBN)は16日、「女性が働きやすい社会を目指して」をテーマにオンラインセミナーを開催した。
講師は、(一財)WINWIN専務理事兼赤松政経塾事務局長の山口積惠氏。(株)セブン‐イレブン・ジャパン初の女性取締役となった経歴を持つ。同氏の経験と現在の活動から、女性が働きやすい社会づくりについて講演した。
同氏は、「上司から指示された仕事をこなすだけでは面白くない」と話し、仕事の効率を上げるための提案や新しい仕事にチャレンジする気持ちが大切だと述べた。また、「他部署から依頼されたことは第一優先で行ない、自分が大変なときに手を差し伸べてくれる環境をつくれば、結果として仕事をスムーズに行なうことにつながる」とした。
また、後輩女性を育てるために「仕事の優先順位の重要性を具体的な事例で教える」「先輩女性社員が働きやすい環境づくりに気を配る」ことが重要とアドバイス。会社が働く女性のためにできることとして、出産・育児休暇の後、職場復帰しても気持ちよく働けるための制度を整備することや、男性管理職・社員の従来の考え方を変えるため外部講師による講習会を開催することなどを挙げた。
さらに、「社会は多様な働き方を認め、推進することが必要。仕事と家庭生活を両立させる土壌づくりも整備してもらいたい」と、社会に対する要望について話し、「企業における女性管理職および役員比率30%を達成し、女性が働きやすい社会を目指したい。ジェンダーギャップのない職場環境になれば」と締めくくった。

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