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東京貨物T駅構内に物流施設/JR貨物・三井不

「東京レールゲートEAST」外観

 日本貨物鉄道(株)(以下、JR貨物)と三井不動産(株)は22日、マルチテナント型物流施設「東京レールゲートEAST」(東京都品川区)を15日に竣工したと発表した。

 JR貨物の貨物鉄道輸送を生かした総合物流事業を推進する拠点して開発したもの。三井不動産は開発計画の企画立案、テナント誘致を実施。竣工後は施設の運営・管理を行なう。

 首都高速湾岸線「大井南IC」から約1.3km、東京港国際コンテナターミナルから約1.5km、羽田空港から約3.5km、「東京貨物ターミナル」駅構内に立地する。敷地面積約7万6,493平方メートル。鉄骨造一部コンクリート充填鋼管構造地上5階建て、延床面積約17万4,404平方メートル。賃貸床面積は14万7,014平方メートル。

 事務所天井高3.5m、倉庫天井高5.5m。一部倉庫には冷蔵庫(5度)対応エリアと冷凍庫(マイナス20度)対応エリアも設けられるようにした。1階倉庫フロアでも東京湾平均海面から7.45mに位置し、高潮・津波発生時も浸水可能性が低い。地震発生時には免震装置が建物内の揺れを軽減し、荷物転倒の可能性を軽減。停電時でも事務所・倉庫の一部電気を72時間供給できる非常用発電設備を用意。断水時にも利用できるマンホールトイレも備える。

 屋上に太陽光発電設備を設置し、共用部電力を賄うほどの電力を館内に供給する。倉庫にはLED照明、人感センサーを採用。不在時には減光し消費電力量を低減する。シェアサイクルポートや電気自動車充電スタンド等も設置した。BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)において☆5評価を獲得。実施設計段階で CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aランク相当の仕様としており、竣工後認証取得の申請を行なう。


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