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有明のタワマンにサブスクサービスのカフェ

カフェ内観
座席数26席、うちテラス席も4席備える

 東京建物(株)が分譲したタワーマンション「Brillia Tower 有明 MID CROSS」(東京都江東区、総戸数300戸)で、(株)favy(東京都新宿区、代表取締役社長:高梨 巧氏)が住人をターゲットに設計したカフェ「coffee mafia」を1日にオープンした。

 同マンションは、ゆりかもめ「お台場海浜公園」駅徒歩8分、同「有明テニスの森」駅徒歩11分、りんかい線「国際展示場」駅徒歩13分に立地しており、2021年11月に竣工。敷地面積約4,913平方メートル、鉄筋コンクリート造地上33階地下1階建て、延床面積3万608平方メートル。東京建物が有明地区で開発した4棟目のタワーマンションで、江東区や周辺住民の要望を取り入れ、開発段階より1階にカフェ等の地域に貢献できるにぎわい施設の設置を検討してきた。

 「coffee mafia」は、延床面積188.2平方メートル、座席数26席、うちテラス席も4席備える。favyは飲食店経営のDXを支援するスタートアップ企業で、今回初の試みとして、「サブスクリプション」や「モバイルオーダー」サービスを提供するOMO(Online Merges with Offline)型カフェを施工から運営まで手掛けた。顧客は、月額3,000円で毎日ドリップコーヒーが飲めるといった4つのサブスクプランが利用でき、モバイルオーダーにより店内商品を事前に注文することも可能。Favyは、顧客データや購買行動を分析することで、ニーズに対応する商品企画や最適な接客を提供し、店舗運営に反映させていく。

 7月29日に開催した記者発表会で、favy代表取締役社長の高梨 巧氏は、「数日前から実施している無料試飲会では、日に40~50人が来店しており、このエリアにカフェを望んでいる人は多いと実感している。住民を中心に地域のコミュニケーション拠点を創出することで、物件の価値向上に寄与していきたい」などと抱負を述べた。

 同マンションの開発に携わった東京建物住宅事業第一部長の浅沼正樹氏は、「新たなビジネススキームでチャレンジする、これまでにないスタイルのカフェがオープンした。このカフェを中心に有明地区がいっそう発展し、にぎわいのあるエリアになっていくことに期待したい」などと話した。

「Brillia Tower 有明 MID CROSS」外観


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