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キャピタルゲイン増で大幅増益/三菱地所23年3月期1Q

 三菱地所(株)は5日、2023年3月期第1四半期決算(連結)を発表した。

 当期(22年4月1日~6月30日)の営業収益は3,053億6,700万円(前年同期比0.7%減)、営業利益は835億1,800万円(同33.5%増)、経常利益は818億4,500万円(同41.2%増)、当期純利益は615億5,300万円(同77.3%増)となった。

 営業利益・経常利益・当期純利益ともに第1四半期としては過去最高。ロンドンのオフィスビル等の売却益によるキャピタルゲイン大幅増による。

 セグメント別では、コマーシャル不動産事業において、前期大型ビルの売却があった反動によるキャピタルゲインの減少により減収減益。インカムゲインは商業施設・ホテルが各種制限の緩和で回復し、増益となった。オフィスビルについては、「常盤橋タワー」の貢献により、賃貸収入・利益が増加。既存ビルは前年同期の原状回復工事費相当額収入の減少等により、賃貸収入・利益ともに前年同期比減少となった。22年6月時点の空室率は、全国全用途が4.24%、丸の内事務所が4.30%。平均賃料(全国全用途)は、1坪当たり2万8,181円となった。セグメント営業収益は1,638億2,600万円(同20.7%減)、営業利益は383億8,400万円(同32.5%減)となった。

 住宅事業は、営業収益は634億6,100万円(同4.8%減)、営業利益は25億7,600万円(同13.5%減)と減収減益となった。海外事業はキャピタルゲインの大幅増で、営業収益は607億5,100万円(同184.3%増)、営業利益は479億円(同479.3%増)と大幅な増収増益となった。

 通期は営業収益1兆4,160億円、営業利益2,910億円、経常利益2,710億円、当期純利益1,650億円を見込んでいる。


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