不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

都心5区ビル空室率、6ヵ月連続で上昇

 三幸エステート(株)は12日、2022年8月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は4.73%(前月比0.06ポイント上昇)と、6ヵ月連続の上昇となった。新築ビルがまとまった面積の空室を抱えて竣工したことに加え、オフィス戦略の見直しによる部分解約等で生じた募集床が現空となったことが要因。潜在空室率(貸付総面積に対する募集面積の割合)は7.78%(同0.06ポイント上昇)と、小幅な上昇が3ヵ月連続している。

 1坪当たりの募集賃料は2万7,830円(同73円下落)と、5ヵ月連続で小幅に下落。大口の募集床を抱えるビルや湾岸エリアを中心に、オーナーが賃貸条件の見直しやキャンペーンを実施するなど、テナント誘致を促進する動きが引き続き散見される。募集面積は68万2,512坪(同729坪減)。

 全国6大都市の空室率は、東京23区4.8%(同変動なし)、札幌市1.3%(同0.1ポイント低下)、仙台市3.8%(同0.7ポイント上昇)、名古屋市5.0%(同0.1ポイント低下)、大阪市4.1%(同0.1ポイント低下)、福岡市2.8%(同変動なし)となった。


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら