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野村不、IHIとの協業で横浜に大規模物流施設

 (株)IHIと野村不動産(株)は12日、大規模物流施設「(仮称)Landport横浜杉田」(横浜市金沢区)の開発に着手したと発表した。両社の物流施設開発における協業は初。

 首都高速湾岸線「杉田」ICより約0.9km、JR根岸線「新杉田」駅徒歩16分に位置。敷地面積7万1,034.94平方メートル、延床面積約16万3,000平方メートル、鉄骨鉄筋コンクリート造地上4階建て。

 1階に両面バースを設置、宅配・配送事業者の入居を想定した設計とする。各フロアから1階に荷物の移動が可能な搬送機を用意し、施設内においても配送効率性を高めた施設計画に。1フロア約1万坪の3・4階の一部に約12mの吹き抜け空間をつくり、最大5,000パレットの保管が可能な「立体型自動倉庫」を設置する。賃貸物流施設での設置は初。複数社の利用を想定し、保管容量の最大化や荷量の変動に対応できる設備として、入居企業にシェアリングサービスとして提供する予定。

 免震構造の採用、80平方メートル超の防災備蓄庫・非常用発電機(72時間)の設置、津波対策を実施し、災害時における被害を最小限に防ぐとともに事業継続性を確保する。災害時には、同施設内のカフェテリアや屋上を地域住民に開放する予定。また、屋上への太陽光パネルの設置や内装の仕上げ材に木材・再生材料の採用を検討するなど、環境に配慮した施設づくりを目指す。

 着工は2023年4月、竣工は25年2月の予定。

導入予定の「立体型自動倉庫」CGパース


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