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堺市の団地、ペット共生型住宅等に建て替え

「金岡東・金岡東B団地」建て替え後のイメージ

 大阪府住宅供給公社は21日、「金岡東・金岡東B団地」(堺市北区、総戸数504戸)の建替計画の概要を発表した。

 同団地は、1965年築で、大阪メトロ御堂筋線「新金岡」駅から徒歩10分に立地。敷地面積は約3万8,000平方メートル、鉄筋コンクリート造4階建て(20棟)。今回の計画は、事業提案競技を行ない、JR西日本グループの建設会社である大鉄工業(株)の提案を最優秀作品として決定したもの。対象建物の敷地面積は8,960.94平方メートル。建て替え後の住宅は、総戸数170戸、延床面積1万23.10平方メートル、鉄筋コンクリート造地上12階建て。一般住宅棟とペット共生住宅棟で構成する。

 ZEH-M Orientedの認証を取得。太陽光発電パネルと蓄電池を設置し、通常時および災害時に集会所や共用部の照明などの電力供給を行なうことで省エネ化を図る。

 住棟間には、交流スペースである「せせらぎのにわ」を配置。ドッグランも設け、起伏や曲線の形状によって、ペットも楽しめるように工夫する。また、ペット連れ用の通路も確保した遊歩道も整備。防災倉庫やかまどベンチ等の防災設備も設置する。

 住宅の専有面積は50~60平方メートル。住宅内には、コロナ禍ニーズを踏まえワークスペースなどを設置。ペット共生住宅棟の住戸では、消臭効果やクッション性の高い壁・床材、ペット専用スペース、ペットドアを設ける。また、構造面では、住戸面積の拡大にも対応できるよう、壁の一部に将来用の開口を想定した対策を講じることで、物件の長寿命化を図る。

 着工は2024年春頃、竣工は25年秋頃の予定。


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